「大掃除は年末にするもの」と思っていませんか?
実は10月の秋掃除こそ、年末をラクにしてくれる最大のポイントなんです。秋は気温も湿度も安定していて動きやすく、汚れも落ちやすい時期。さらに、冬に頻繁に使う家電や住まいの設備を事前に整えておくことで、快適に冬を迎えられるだけでなく、大掃除の負担もぐんと減ります。
そこで今回は、冬の生活に欠かせない家電と住まいの掃除ポイントを、プロの視点も交えてご紹介します。
◆ 冬の使用前に必須!エアコンのフィルター掃除
冬の暖房として使うエアコン。実はフィルター掃除をせずに稼働させてしまうと、電気代がかさむだけでなく、カビやダニの胞子を部屋にまき散らす原因になります。せっかくの暖かい空気が不快な臭いになってしまうことも。
掃除のポイント
- フィルターはまず掃除機でホコリを吸い取り、その後ぬるま湯で水洗い。しっかり乾かしてから戻すこと。
- 吹き出し口やルーバーに黒カビがある場合は、アルコールスプレーを布に含ませて拭き取る。
- 室外機の周りに落ち葉やゴミがたまっていないかも要チェック。
👉 秋に一度リセットしておけば、冬の空気もクリーンに保てます。
◆ 加湿器のお手入れは“使う前”が正解
冬の乾燥対策に欠かせない加湿器。シーズン中は毎日使うため、意外と見落としがちな家電です。特に前シーズンの水タンクやフィルターにはカルキや雑菌が残っていることが多く、そのまま使うと雑菌を部屋中に撒き散らしてしまう危険性があります。
掃除のポイント
- タンクはクエン酸水(約200mlの水にクエン酸小さじ1)で洗浄。水アカやカルキがきれいに落ちます。
- フィルターは機種ごとの取り扱い説明書に従い、水洗いまたは交換を。
- 掃除後は「空運転」で乾燥させるとカビ予防に。
👉 使い始める前のメンテナンスこそ、加湿器を長持ちさせる最大のコツです。

◆ 暖房器具のホコリ・カビを取って安全に
石油ファンヒーターや電気ストーブ、オイルヒーターなどは、収納中にホコリが溜まりがちです。そのまま点火するとイヤな臭いがしたり、最悪の場合は火災につながることも。
掃除のポイント
- 吸気口や吹出口を掃除機で丁寧に吸い取る。
- フィルター付きの機種は取り外して水洗い。
- 石油ファンヒーターの場合は、燃料タンクの状態を必ず確認し、古い灯油は使わないように。
👉 「安全に使える状態か」を確認しておくことで、安心して冬を迎えられます。
◆ 結露前に!窓・サッシ掃除のコツ
冬になると窓に結露が発生し、放置すると黒カビの温床に。秋の乾燥したうちに掃除しておくのがおすすめです。
掃除のポイント
- サッシの溝は古歯ブラシでかき出し、掃除機でゴミを吸い取る。
- ガラスは新聞紙やマイクロファイバークロスで拭くとピカピカに。
- 結露防止テープや断熱シートを貼るなら、必ず掃除後に。
👉 下準備をしておけば、冬の結露トラブルも最小限で済みます。

◆ 換気扇の油汚れは秋がベストタイミング
「換気扇の掃除は年末の大掃除で」という人も多いですが、実は秋にやるのが効率的。理由は、油汚れが気温の低下で固まる前だからです。
掃除のポイント
- フィルターは重曹やセスキ炭酸ソーダを溶かしたぬるま湯に浸け置き。
- 羽根(シロッコファンやプロペラ)は中性洗剤を使ってスポンジでこすり洗い。
- 洗った部品はしっかり乾かしてから元に戻すこと。
👉 年末の寒い時期に苦労するより、秋に済ませてしまえば効率的で快適です。
まとめ:10月掃除で冬を快適に
エアコン、加湿器、暖房器具、窓、換気扇——どれも冬の生活に直結する大事な設備や家電ばかりです。10月の過ごしやすい時期にしっかり掃除しておけば、清潔で快適な冬を迎えられるのはもちろん、年末の大掃除も驚くほどラクになります。
今年はぜひ「秋掃除」を習慣にして、冬の暮らしをもっと心地よく、安心できるものにしてみてください。