なぜいま「重曹とクエン酸」のエコ掃除が注目されているのか？

最近、お掃除に対する考え方が少しずつ変わってきているのをご存じでしょうか。特に、合成洗剤の強い成分や環境への影響が気になって、「できるだけ身体にやさしく、自然なもので家中をきれいにしたい」と考える人が増えてきているんです。

そんな中で、今とても注目を集めているのが、食品としても使われている「重曹」と「クエン酸」を活用したエコ掃除です。

重曹（炭酸水素ナトリウム）とクエン酸は、どちらも天然由来のやさしい成分でありながら、実は驚くほどの洗浄力と消臭効果を持っているんです。この2つを活用することで、うれしいメリットがあります。

• 安全性が高い：小さなお子様やペットがいる家庭でも、安心して使えます。
• 環境にやさしい：使用後の排水が環境に与える負担を減らすことができます。
• お財布にもやさしい：安価で手に入りやすく、おうちのさまざまな場所のお掃除に活用できるので、とても経済的です。

この記事では、この魔法のような重曹とクエン酸の使い方を丁寧に説明。おうちを隅々までピカピカにするための具体的な手順をご紹介していきます。

エコ掃除の基本！重曹とクエン酸の上手な使い分け方

重曹とクエン酸は、それぞれ得意な汚れの種類が違うんです。この特性を理解していただくことで、エコ掃除がぐっと効率的になります。

1. 重曹（アルカリ性）が得意なお掃除

重曹は弱アルカリ性なので、酸性の汚れを中和して落とすのがとても得意なんです。

• 得意な汚れ：油汚れ（コンロ周り、換気扇）、皮脂汚れ（お風呂場、手垢）、焦げ付き、生ごみや靴箱の気になるにおいなど。
• 主な使い方：重曹を水に溶かした重曹水スプレー、ペースト状にした重曹ペースト、粉末のまま研磨剤としてやさしくこする使い方があります。

2. クエン酸（酸性）が得意なお掃除

クエン酸は酸性なので、アルカリ性の汚れを中和して落とすのが得意です。

• 得意な汚れ：水垢（お風呂の鏡、蛇口）、石鹸カス、尿石（トイレの黄ばみ）、電気ポットのカルキ汚れなど。
• 主な使い方：クエン酸を水に溶かしたクエン酸水スプレー、つけ置き、パックなどの方法があります。

場所別！重曹とクエン酸で家中ピカピカにする手順

それでは、この2つの天然パワーを使って、特に汚れが気になりやすい場所をピカピカにする具体的な手順を説明していきます。

【キッチン】ギトギトの油汚れと焦げ付きに

1. 重曹ペースト（重曹2：水1の割合）を作って、焦げ付きや油汚れがひどい部分にやさしく塗ってあげましょう。
2. そのまま15分～30分ほどゆっくり放置して、汚れが浮いてくるのを待ちます。浮いてきたら、スポンジやたわしでやさしくこすり落としてください。
3. 最後に水でしっかり洗い流すか、きれいに拭き取れば、見違えるようにピカピカになります。

【水回り】頑固な水垢と石鹸カスに

1. クエン酸水スプレー（水200mlにクエン酸小さじ1）を作って、水垢が気になる蛇口や鏡に吹きかけてあげましょう。
2. その上からキッチンペーパーをそっと貼り付けて（クエン酸パック）、乾燥を防ぎながら30分～1時間ほど放置します。
3. パックを剥がして、マイクロファイバークロスでやさしく拭き取ればピカピカになります。

【排水口】ぬめりや気になるにおいの対策に

1. 排水口に重曹をたっぷり（カップ1/2程度）振りかけてあげましょう。
2. 次にクエン酸水スプレーを吹きかけるか、直接クエン酸（大さじ1程度）をかけてあげます。
3. すると、重曹とクエン酸が反応して、ブクブクと泡が立ち始めます。この発泡作用が汚れを浮かせてくれるんですよ。
4. 5分ほど待ってから、たっぷりの水で洗い流してあげると、ぬめりも気になるにおいもすっきり解消されます。

大切な注意点

クエン酸（酸性）は、塩素系漂白剤（ハイターなど）と混ぜてしまうと、有毒ガスが発生する危険性がございます。絶対に一緒にお使いにならないでください。また、大理石や天然石の素材は、クエン酸で傷んでしまう可能性がありますので、使用は避けていただけますようお願いいたします。

まとめ：エコ掃除で心も家中もピカピカに！

重曹とクエン酸を使ったエコ掃除は、高い洗浄力がありながら、環境にも身体にもやさしい、まさに一石二鳥の素敵なお掃除方法なんです。

特別な洗剤を用意する必要はなく、重曹とクエン酸の2つさえあれば、おうち中をピカピカにすることができます。ぜひ今日からこの手順を習慣にして、ストレスフリーで効率的なエコ掃除を始めてみませんか？

きっと、お掃除の時間が心地よいひとときに変わっていくはずです。