冬が本番を迎え、インフルエンザやさまざまなウイルスが猛威を振るう季節になりました。
「手洗いうがいは徹底しているけれど、家庭内の感染対策はどうすればいい?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、ウイルス対策において見落としがちなのが、家の中の「高頻度接触部位(ハイタッチ・サーフェス)」です。家族全員が1日に何度も触れる場所を、正しい方法で「リセット」する習慣を身につけましょう。
エビデンスに基づいた「正しい除菌ルーティン」を分かりやすく解説します。
なぜ「拭き取り」が重要なの?
ウイルスは、感染者の飛沫がついた手で触れることで、モノの表面に付着します。
研究によると、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスは、プラスチックや金属の表面で数時間から数日間生存し続ける可能性があるんです。
空気清浄機だけでは防げない「接触感染」のリスクを減らすには、物理的にウイルスを拭い去る「除菌掃除」が欠かせません。
徹底攻略!狙うべき「3つの聖域」
家中をくまなく除菌するのは大変ですが、以下の3ヶ所を重点的に行うだけで、感染リスクは大幅に低減します。
① ドアノブ・手すり
帰宅して一番最初に触れる玄関のドアノブ、そしてトイレやリビングのドアノブは、ウイルスの「中継地点」になりやすい場所です。
② スイッチ類
照明のスイッチやインターホン、給湯器のパネルなど。指先でピンポイントに触れるため、ウイルスが集中しやすい特徴があります。
③ リモコン・共有デバイス
テレビのリモコン、エアコンのリモコン、共用PCのキーボード。これらは「隙間」が多く、ホコリと一緒にウイルスが溜まりやすいため、特に注意が必要です。

プロが教える「正しい拭き取り方」2つの鉄則
良かれと思ってやっている掃除が、逆にウイルスを広げているかもしれません。
鉄則1:往復拭きはNG!「一方向」に拭く
雑巾やシートをゴシゴシと往復させていませんか? 往復させると、一度取ったウイルスを再び表面に塗り広げてしまう可能性があります。「S字を描くように、一方向へ」拭き取るのが正解です。
鉄則2:直接スプレーしない
特にリモコンやスイッチなどの電化製品には、直接アルコールを吹きかけないでください。故障の原因になるだけでなく、ウイルスを霧散させてしまう恐れがあります。必ず「布やキッチンペーパーに含ませてから」拭きましょう。
準備するものは「アルコール」か「界面活性剤」
除菌に使う薬剤は、場所に合わせて選びます。
アルコール(濃度70%以上95%以下)
速乾性があり、多くのウイルスに有効です。ただし、プラスチックや塗装面を痛めることがあるので、目立たない場所で試してから使いましょう。
住宅用洗剤(界面活性剤含有)
アルコールに弱い素材や、油汚れも一緒に落としたい場合に有効です。研究機関によって、一部の界面活性剤がウイルス除去に有効であることが確認されています。
ルーティン化する「タイミング」の決め方
「毎日やらなきゃ」と気負うと続きません。生活の動線に組み込んでしまいましょう。
- 帰宅時:玄関のドアノブを拭く
- 夕食後:リビングのリモコンと電気スイッチを拭く
- 寝る前:家族全員が触れたトイレのレバーやドアノブを拭く
たったこれだけで、家の中の「安全性」は劇的に向上します。使い捨ての除菌シートを各所に配置しておくと、気づいた時に「10秒」で終わらせることができますよ。

まとめ:除菌掃除は、家族への「最高の思いやり」
ウイルス対策の掃除は、決して「潔癖」になることではありません。大切な家族が、毎日安心して笑って過ごせるための環境づくりです。
- 高頻度接触部位(ドアノブ、スイッチ、リモコン)に絞る
- 一方向に拭く(ウイルスを広げない)
- 道具を使い分ける(アルコールと洗剤)
この冬は、このシンプルなルーティンを味方につけて、健康で穏やかな新年を過ごしましょう。あなたのひと拭きが、家族の笑顔を守る盾になります。