なぜ11月から粗大ごみの処分を始めるべきなのか
年の瀬が近づいてくると、「そろそろ大掃除の準備をしなければ」「年内に不用品を処分しておきたい」と考える方が増えてきます。しかし、実際に行動を起こすのは12月に入ってからという方も少なくありません。
実は、この「12月から始める」というタイミングでは、すでに遅いケースが多いのです。年末が近づくにつれて粗大ごみの回収依頼は急増し、自治体の回収スケジュールは予約でいっぱいになってしまいます。結果として、年内の回収に間に合わず、新年まで不用品を抱えたまま過ごすことになりかねません。
11月中に処分を進める3つの大きなメリット
1. 希望する日程で回収してもらいやすい
年末の混雑期を避けることで、自分の都合に合わせた日程を選びやすくなります。確実に年内回収を実現できる可能性が高まります。
2. 年末の大掃除がスムーズに進む
大型の不用品が先になくなっていることで、掃除のスペースが確保でき、作業効率が大幅に向上します。
3. 清々しい気持ちで新年を迎えられる
物理的にも精神的にもすっきりした状態で、新しい年のスタートを切ることができます。
ここでは、年内に確実に粗大ごみを処分するために、11月中に取り組むべき具体的な準備と手順をご紹介します。
【チェックリスト】ご自宅の粗大ごみを確認しましょう
まずは、処分したい粗大ごみを洗い出すことから始めます。一般的に、粗大ごみは「一辺の長さが30センチメートルを超えるもの」として定義されていますが、自治体によって基準が異なる場合がありますので、お住まいの地域のルールを必ずご確認ください。
場所別・粗大ごみになりやすいアイテム一覧
居間・寝室
- ソファー
- テーブル類
- 椅子
- カーペット・ラグマット
- ベッドフレーム
- 布団
- 収納ボックス・カラーボックス
台所
- 電子レンジ
- 食器棚
- ガスコンロ(種類による)
- 大型のごみ箱
その他の場所
- 自転車
- 扇風機
- ストーブ・ヒーター
- ゴルフ用品一式
重要な注意点
以下の品目は、特別な法律の対象となっており、自治体の粗大ごみ回収では受け付けてもらえません。
家電リサイクル法の対象品目
- テレビ
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
- エアコン
パソコンリサイクル法の対象品目
- デスクトップパソコン
- ノートパソコン
- ディスプレイ
これらの品目については、家電量販店、製造メーカー、または専門の回収業者への依頼が必要となります。
このリストを参考にしながら、ご自宅を見回って処分したいものをピックアップしてみてください。リスト化しておくことで、後の手続きが格段にスムーズになります。
年内処分を確実に!粗大ごみ回収の5ステップ
11月中に粗大ごみの処分を完了させるための、具体的な手順を5つのステップでご説明します。年末の予約集中に巻き込まれないためにも、最初のステップである「時期の確認」を特に丁寧に行うことをおすすめします。
ステップ1:お住まいの自治体のルールを調べる
自治体のウェブサイトで、以下の情報を確認しましょう。
- 粗大ごみの定義・基準
- 回収日程
- 申し込みの方法
- 処分にかかる費用
特に重要なのが、年内最後の受付日と回収日です。この情報を最優先で確認してください。
ステップ2:処分予定の品物をリストアップする
回収に出す予定の品物について、以下の情報を整理します。
- 品名
- サイズ(長さ・幅・高さ)
- 個数
これらの情報は申し込み時に必要となりますので、メジャーで実際に測定し、メモしておきましょう。
ステップ3:11月の上旬から中旬に申し込む
年内の回収を確実にするためには、11月の上旬、遅くとも中旬までには回収の予約を入れることが大切です。
申し込み方法は、自治体によって以下のいずれかになります。
- 電話での申し込み
- インターネットでの申し込み
インターネット申し込みは24時間いつでも手続きができ、電話がつながりにくい時間帯を避けられるため、特におすすめです。

ステップ4:処分手数料を支払う
申し込みが完了し、金額が確定したら、粗大ごみ処理券(シール)を購入します。
購入場所は以下の通りです。
- コンビニエンスストア
- 郵便局
- その他自治体が指定する場所
注意点として、処理券は購入後の返金・払い戻しができませんので、必ず申し込み後に購入するようにしてください。
ステップ5:指定日に搬出する
回収日当日の朝、以下の手順で搬出します。
- 購入した処理券に必要事項(氏名や受付番号など)を記入する
- 粗大ごみの見えやすい位置に処理券を貼り付ける
- 指定された場所(自宅敷地内、集積所など)に運び出す
集合住宅にお住まいの方は、共用部分や他の住民の方の迷惑にならないよう、配慮しながら搬出しましょう。
自治体回収以外の選択肢も検討しましょう
状況によっては、自治体の回収以外の方法も有効です。
不用品回収業者
メリット
- 即日対応が可能な場合がある
- 自宅から室内の運び出しまで対応してもらえる
- 複数の品物をまとめて処分できる
デメリット
- 自治体の回収と比べて費用が高めになる
リサイクルショップ・フリマアプリ
メリット
- まだ使用できる品物であれば売却できる
- 処分費用がかからず、逆に収入になる
デメリット
- 買い手がつくまで時間がかかる場合がある
- 状態によっては引き取ってもらえないこともある
急ぎの場合や、運び出しが困難な場合には、これらの方法を検討する価値があります。

まとめ:11月の行動が年末のゆとりを生み出します
気持ちよく新年を迎えるためには、11月中の計画的な行動が鍵となります。
以下のポイントを押さえて、早めに動き始めましょう。
- 自治体の粗大ごみ回収ルールを確認する
- 処分したい品物をリストアップする
- 11月上旬から中旬に申し込みを完了させる
- 処理券を購入する
- 指定日に搬出する
11月中に粗大ごみの処分を完了させることで、年末の大掃除はぐっと楽になり、新しい年をすっきりとした環境で迎えることができます。
いますぐカレンダーに予定を書き込んで、行動を始めてみませんか?