「追い焚き配管は自分で掃除できるの?」「一つ穴と二つ穴では洗い方が違う?」と迷っていませんか。浴槽を毎日洗っていても、見えない配管の中まできれいになっているかは分かりにくいものです。追い焚きしたお湯に汚れが浮いたり、ニオイが気になったりすると、家庭でも洗浄できるのか知りたくなるでしょう。
追い焚き配管は、設備に合った風呂釜用洗浄剤などを使い、自分でお手入れできる場合があります。ただし、一つ穴と二つ穴では掃除方法が異なり、給湯器によって使える洗浄剤や操作にも違いがあります。合わない洗浄剤を使ったり、自己判断で掃除を進めたりすると、設備を傷めるおそれがあるため注意が必要です。
この記事では、追い焚き配管を自分で掃除する前に確かめたいことから、一つ穴・二つ穴別の洗浄手順、洗浄剤の注意点まで紹介します。掃除を行う目安や、専門業者に相談した方がよい状態も取り上げますので、自宅の追い焚き配管をお手入れしたい方は、ぜひ参考にしてください。
追い焚き配管を自分で掃除する前の確認事項

追い焚き配管は家庭でも掃除できる場合がありますが、浴槽や給湯器によって適した洗浄方法は異なります。見た目が似ていても、使える洗浄剤やリモコンの操作が違うことも少なくありません。合わない方法を選ぶと設備の不具合につながるおそれがあるため、作業を始める前に循環口の種類と給湯器の機能を確かめておきましょう。
型番が分からない場合は、リモコンや本体の表示から取扱説明書を探すと便利です。
一つ穴と二つ穴の見分け方
追い焚き配管には、浴槽の側面に循環口が1つある「一つ穴タイプ」と、上下に2つの穴がある「二つ穴タイプ」があります。主な違いは、お湯を吸い込んで温め、浴槽へ戻す仕組みです。
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タイプ |
主な構造 |
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一つ穴タイプ |
1つの循環口の内部で吸水と戻し湯を行い、ポンプで循環させる方式が一般的 |
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二つ穴タイプ |
下の穴からお湯を取り込み、上の穴から戻す自然循環式の設備に多い |
ただし、穴が2つあっても片方をふさいで一つ穴式として使っている設備もあります。循環口のカバーだけで判断できないときは、浴槽や給湯器の説明書を調べましょう。外から見える穴の数だけで洗浄剤を決めないことが大切です。
給湯器の配管洗浄機能
給湯器には、浴槽のお湯を抜くときに配管内へ水やお湯を流す「自動配管洗浄」機能を備えた機種があります。これは配管内の残り湯を押し流す機能で、洗浄剤を使って付着した汚れを落とす作業とは別です。
一方、エコキュートなどには、浴槽に対応する洗浄剤を入れ、リモコンの「洗浄運転」を使う機種もあります。追い焚きボタンで循環させる手順を、そのまま当てはめることはできません。
説明書の「ふろ配管洗浄」「お手入れ」などの項目で、機能の有無と操作方法を確かめてください。自動洗浄機能が付いていても、別途洗浄剤によるお手入れを求められる場合があります。
追い焚き配管を自分で掃除する手順
追い焚き配管の掃除は、洗浄液を配管内に行き渡らせ、汚れとともに排出してすすぐのが基本です。ただし、循環口の種類によって作業方法は異なります。洗浄剤を浴槽に溶かす方式もあれば、循環口に専用器具を取り付ける方式もあるため、同じ手順ですべての設備を洗えるわけではありません。
作業の順番は、給湯器と洗浄剤の両方の説明書を優先してください。
一つ穴タイプの洗浄手順
一つ穴タイプには、浴槽のお湯に洗浄剤を溶かす方式と、循環口に専用ケースを取り付ける方式があります。まず使う商品の方式を確かめましょう。浴槽に洗浄剤を溶かして循環させる場合の一般的な手順は次のとおりです。
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循環口より上まで、洗浄剤が指定する水位に水やお湯をためる
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指定量の洗浄剤を浴槽内に溶かす
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給湯器と洗浄剤が指定する運転で洗浄液を循環させる
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決められた時間が経過したら、洗浄に使ったお湯を排水する
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新しい水をため、指定された方法で配管内をすすぐ
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すすぎの水を排水し、浴槽に付いた汚れを洗い落とす
専用ケース方式では、ケースを循環口に取り付けてから、商品が指定する順序で薬剤を投入します。浴槽に直接溶かす方法へ置き換えず、運転時間やすすぎまで商品の説明書に従って進めてください。
二つ穴タイプの洗浄手順
二つ穴タイプでは、ホースの水で内部の湯あかを流す方法と、二つ穴用洗浄剤を使う方法があります。水洗いでは下の穴から水を入れるよう指示する設備メーカーもあるため、取扱説明書を先に確かめましょう。
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給湯器の運転を止め、浴槽のお湯を抜く
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説明書で認められた場合、ホースを下側の穴へ差し込む
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上の穴から汚れが出なくなるまで、指定された方法で水を流す
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水を止め、浴槽内に流れ出た汚れを取り除く
汚れが落ちにくく、二つ穴用洗浄剤を使う場合は、製品が指定する投入場所・時間・排出とすすぎの手順に従います。下の穴をふさいで上の穴から洗浄する方法を案内する商品もありますが、設備によっては禁止されています。上の穴へホースを入れたり、水を流しながら穴をふさいだりすると故障につながる機種もあるため、双方の説明書で認められた方法だけを選んでください。
循環口フィルターの掃除
浴槽の循環口には、髪の毛や細かなゴミの流入を抑えるフィルターが付いている場合があります。汚れで目詰まりすると、お湯の循環や追い焚きに影響することもあるため、配管洗浄とは別にお手入れしましょう。
給湯器を止め、取り外しが認められているフィルターやカバーだけを外します。網目に付着したゴミは水で洗い、落ちにくい汚れにはやわらかいブラシを使ってください。循環口の奥の部品まで分解したり、強い力でこすったりする必要はありません。
掃除後は向きや取り付け位置を確かめ、確実に元へ戻します。破損や変形が見られる場合は、無理に使わずメーカーに交換方法を相談しましょう。
追い焚き配管を掃除するときの注意点

追い焚き配管の掃除では、汚れを落とすことと同じくらい設備を傷めないことが大切です。洗浄剤の成分や使う湯水の状態が給湯器に合っていなければ、不具合につながる可能性もあります。作業前には洗浄剤と給湯器の両方の説明書を読み、使用できる条件を確かめましょう。
特に、洗浄剤の種類、残り湯の扱い、混合とすすぎには注意が必要です。
専用洗浄剤と酸素系漂白剤の使用条件
家庭での掃除には、風呂釜用の専用洗浄剤や、過炭酸ナトリウムを主成分とする酸素系漂白剤を使う方法があります。ただし、衣類用などの酸素系漂白剤を含め、すべての製品が追い焚き配管に使えるわけではありません。
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洗浄剤の種類 |
使用前に確かめたいこと |
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風呂釜用の専用洗浄剤 |
一つ穴・二つ穴への対応、給湯器の種類、浴槽の材質 |
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酸素系漂白剤 |
風呂釜洗浄への使用可否、添加成分、給湯器側の禁止事項 |
空気の王様の「風呂釜キレイ ナイアガラーン」は、一つ穴式向けの専用ケースとA剤・B剤を使用する商品です。原則として二つ穴式、大理石・人工大理石・木製の浴槽には使用できません。ただし、設備の仕様上、二つ穴の片方がふさがれ、一つ穴式として使用されている場合には例外があります。
循環アダプターの直径が9cmを超える場合や、左右に約6cm以上の空間がない場合も対象外です。古い配管は洗浄によって水漏れが表面化するおそれがあるため、状態が分からない場合は事前に専門業者へ相談してください。
洗浄時の残り湯・入浴剤の扱い
配管洗浄には前日の残り湯を使える場合がありますが、新しい水を指定する商品や給湯器もあります。残り湯が使えるかどうかは、洗浄剤と機器の両方の説明書で確かめてください。循環口よりどのくらい上まで水をためるかも機種ごとに異なります。
入浴剤が入った残り湯は、洗浄剤との組み合わせや給湯器の使用条件に注意が必要です。使用が認められていない場合は、新しい水に入れ替えてから掃除を始めましょう。普段は使える入浴剤でも、配管洗浄に使えるとは限りません。
洗浄に使用したお湯は入浴や洗濯に再利用せず、説明書に従って排水してください。すすぎには指定された新しい水を使い、次の入浴に洗浄剤が残らないようにしましょう。
洗浄剤の混合とすすぎ不足
異なる洗浄剤を自己判断で混ぜたり、途中から別の薬剤を加えたりしないでください。特に酸性洗浄剤と塩素系洗浄剤が混ざると、有害な塩素ガスが発生する危険があります。作業中は換気し、製品が指定する手袋や保護眼鏡などを使用しましょう。
ナイアガラーンのような2剤式の商品も、A剤とB剤を最初から混ぜるものではありません。専用ケースを使い、指示された順序とタイミングで別々に投入する必要があります。
洗浄液を排水した後も、配管内に成分やはがれた汚れが残る場合があります。新しい水で指定されたすすぎ運転を最後まで行い、泡や薬剤のニオイが残る場合はそのまま入浴せず、説明書に従って対処してください。
追い焚き配管の汚れと掃除のタイミング
浴槽を毎日洗っていても、配管内部の汚れは目では確かめにくいものです。追い焚きすると浴槽のお湯が配管を通るため、使用状況によっては皮脂や湯あかなどが少しずつ付着します。掃除の間隔だけで判断せず、普段のお湯の状態にも目を向けておくと、変化に気づきやすくなるでしょう。
掃除の目安になる症状と、普段のお手入れも見ていきましょう。
皮脂・湯あかなどの蓄積
追い焚きでは浴槽のお湯を配管へ取り込み、温めて戻します。その際、入浴中に生じた皮脂や細かな汚れも、お湯と一緒に運ばれることがあります。湯あかや入浴剤の成分などが配管内に残れば、時間とともに汚れが付着する場合もあるでしょう。
配管の汚れが残った場所では、細菌などによるぬめり状の膜が生じる可能性もあります。浴槽の表面をスポンジで洗うだけでは、見えない配管の内側まで掃除できません。
ただし、追い焚き回数が多いからといって、必ず配管がひどく汚れているとは限らないものです。入浴する人数や残り湯をためておく時間、普段のお手入れなどでも状態は変わります。
ニオイや汚れなどの掃除のサイン
追い焚き後にお湯のニオイが気になる、茶色や黒いカスが浮く、お湯が以前より濁って見えるといった変化は、掃除を考えるきっかけになります。循環口の周囲に汚れが目立つ場合も、早めにお手入れしておきたいところです。
ただし、浮いているカスの色だけで、配管内の汚れが原因だと断定することはできません。入浴剤の残りや浴槽の汚れ、給湯設備の部品などが関係している可能性もあります。
まず浴槽と循環口を掃除し、機種に合った配管洗浄を試しましょう。洗浄後も同じ症状が続く場合は、最後の項目で紹介するように設備の点検や専門業者への相談を検討してください。
掃除頻度と汚れをためない工夫
追い焚き配管の掃除頻度は、設備によって異なります。月1回のお手入れを案内する浴室設備メーカーがある一方、洗浄剤を使う配管洗浄を6か月に1回とするエコキュートの機種もあります。どの家庭にも共通する頻度はないため、自宅の説明書を優先してください。
日頃の汚れを減らすためには、次のような習慣が役立ちます。
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浴槽に入る前に体の汗や汚れを洗い流す
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入浴後は必要以上に長く残り湯をためておかない
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循環口フィルターの汚れをこまめに取り除く
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給湯器が使用を認める入浴剤を選ぶ
洗浄剤を多く使ったり、指定より頻繁に掃除したりすればよいわけではありません。無理のない日頃のお手入れと定期的な洗浄を組み合わせましょう。
自分で掃除しても改善しない場合の対処

取扱説明書に沿って洗浄しても汚れやニオイが続く場合は、家庭でのお手入れだけでは対応できない可能性があります。ただし、原因が配管の汚れなのか給湯器の不具合なのかによって、相談先は異なります。洗浄剤を繰り返し使う前に、どのような症状が出ているかを見直しましょう。
機器の不調と配管の汚れを分けて考えることが大切です。
給湯器メーカーへの点検相談
追い焚きを押してもお湯が温まらない、リモコンにエラーが表示される、普段と違う大きな音がするといった場合は、給湯器自体に不具合が生じている可能性があります。配管を洗浄しても解決しないことがあるため、メーカーや設置業者へ相談してください。
水漏れや異臭など、設備に異常が疑われるときは無理に運転を続けないことが大切です。リモコンのエラー番号や、いつから症状が出ているかを控えておくと、相談時に伝えやすくなります。
賃貸住宅では、業者を手配する前に管理会社や大家さんへ連絡しましょう。給湯器本体を分解したり、配管内部へ道具を差し込んだりする作業は避けてください。
専用機器による配管洗浄
家庭用の洗浄剤で掃除してもカスやニオイが続く場合は、追い焚き配管の洗浄を扱う専門業者への依頼も選択肢です。専用の洗浄剤や循環洗浄用の機器を使い、配管内部の汚れに対応するサービスがあります。ただし、汚れが必ずすべて落ちると保証できるものではありません。
問い合わせる際は、給湯器の型番、一つ穴・二つ穴の種類、気になっている症状、使用した洗浄剤を伝えましょう。業者によって対応設備や作業方法が異なるため、事前に確かめておくと安心です。
浴室の排水口清掃と追い焚き配管の洗浄は別の作業です。見積もりでは洗浄する範囲、費用、追加料金の条件まで説明を受け、納得してから依頼してください。
まとめ | 追い焚き配管は設備に合った方法で掃除を
追い焚き配管は、給湯器や浴槽の種類に対応した方法であれば、自分で掃除できる場合があります。最初に一つ穴・二つ穴の違いや給湯器の洗浄機能を確かめ、設備が認める洗浄剤を選びましょう。洗浄剤を浴槽に溶かす方式と専用ケースを使う方式では手順が異なるため、運転方法からすすぎまで説明書に従って進めることが大切です。
また、洗浄剤の混合や給湯器が禁止する操作を避け、循環口フィルターもこまめにお手入れしましょう。掃除後も汚れが続く場合は配管洗浄の専門業者へ、エラーや追い焚き不良があればメーカーへ相談してください。
空気の王様では、一つ穴式の追い焚き配管に使える「風呂釜キレイ ナイアガラーン」をご用意しています。ご自宅の循環口の大きさや浴槽素材など、商品の使用条件を確かめたうえで、当店の商品をご検討ください。